会社を納得させる退職理由を考えておこう

会社を辞めたいと思っても、説得力のある理由がなければ、会社から引き止めに合って辞められなくなるケースもあります。実際、社員には退職理由を伝える義務はないため「一身上の都合」で辞めたいと話せば問題ありません。ただ、それだと納得してもらえないこともあるため、会社に自分の意思を尊重してもらえる理由を準備しておく必要があります。

例えば、「自分の夢を実現するため」とか「英語のスキルを生かして海外で働きたい」など、新しいスタートとして前向きな理由であれば、理解してもらいやすいです。現在の会社では、自分の夢を実現できないことを伝えれば、上司は引き止めにくくなります。ただ、日ごろの業務態度や会話から、目標を持って頑張っている姿勢が感じられないのであれば、説得力に欠けてしまうでしょう。

また、介護や出産や育児、配偶者の転勤など、プライベートの状況がこれまでと変わったということであれば、「それなら仕方がない」と納得してもらえます。ただ、退職したいからと言って、「自分が病気になった」「家族の介護が必要になった」などといった嘘はつかないことです。完全に嘘の退職理由だと、深堀りされた時に説明のつじつまが合わなくなってしまいます。

たとえ本人がそれで辞められたとしても、後味が悪いですし、転職先の会社が現在の会社と協力関係になる場合もあります。信頼と人脈を失わないという意味でも、嘘はつかずに良好な人間関係のまま円満退職するのがベストです。